帝王切開後の産後ダイエットは、自然分娩に比べても体の回復がゆっくりで、 「いつから運動していいの?」「どんな方法なら安全?」と悩む方が多いですよね。
私自身も2024年に緊急帝王切開で出産し、母乳育児をしてもまったく体重が減らず、むしろ増えていく一方…。
そんな中で役立ったのが、無理なく取り入れられる産後ダイエットグッズでした。
食事管理アプリ「カロミル」で食べすぎに気づき、ステッパーやフィットボクシングで少しずつ体を動かす習慣をつけ、ダイエット開始後1年で−10kgを達成できたんです。
この記事では、私の実体験を交えながら、帝王切開後でも安心して使える産後ダイエットグッズを紹介します。
「傷がまだ痛いけど体重が気になる」「無理なく痩せたい」というママの参考になれば嬉しいです。
- 帝王切開後、体重がなかなか減らずに悩んでいる
- 傷が痛くて運動を始めるタイミングが分からない
- 家でできる無理のないダイエット方法を探している
- 「続けやすいダイエットグッズ」を知りたい
帝王切開後の産後ダイエットはいつから?
帝王切開後に産後ダイエットや筋トレを始められる目安は、一般的には産後2〜3か月頃といわれています。
ただし、産後1か月健診で問題がなく、担当医から「運動をしても大丈夫」と許可が得られれば、軽いストレッチやエクササイズから少しずつ再開できます。
この時期は子宮が戻り、傷口もある程度治癒する目安となるタイミングです。ただし、出血が長引いていたり、痛みや違和感がある場合は無理せず医師に相談してください。帝王切開は自然分娩よりも回復がゆっくりなので、自己判断で無理に運動を始めると傷の悪化や体調不良につながることもあります。

私自身が本格的にダイエットを始めたのは産後5か月頃でした。雨の日や育児の疲れで傷が痛むことがあったため、完全に痛まなくなってから運動をスタートしました。
傷がまだ痛む、運動は不安…でも体重を戻したい場合
「早く体重を戻したい」という気持ちはとても自然なことです。私自身も産後、鏡に映る姿を見るたびに落ち込んでいました。
ただ、傷がまだ痛む時期に無理をして運動を始めるのはおすすめできません。 その代わりに、まずは「食事管理」から取り入れてみましょう。
たとえば、アプリで食べたものを記録するだけでも「思ったより食べ過ぎていたな」と気づけたり、自然と栄養バランスを意識できるようになります。
産後は体を回復させることが最優先の時期です。焦って運動を始めるよりも、食事の見直しから少しずつ整えていくことが、安心して続けられる第一歩になります。



※ここでの食事記録は「カロリーを厳しく制限するため」ではなく、あくまでも食べ過ぎていないかを知る目安として活用するのがおすすめです。
帝王切開後におすすめの産後ダイエットグッズ
① 食事管理アプリ「カロミル」
帝王切開後は、キズの痛みや体調の不安から「運動はまだ無理…」ということも多いですよね。そんな時期に取り入れやすいのが、食事管理アプリでのゆるい記録です。
私が実際に使って良かったのが「カロミル」。
産後5か月ごろから始めたのですが、その時はほぼミルク育児だったので、1日1600kcal以内におさめることを意識していました。



それまではおそらく2200kcalほど食べていたのに、アプリで“見える化”するまで自分が食べ過ぎていることに全く気付かなかったんです。
大切なのは、極端なカロリー制限をするためではなく、食べ過ぎていないかを知る目安として使うこと。
さらに、私が意識していたのは「食べたいものを我慢しない」ことです。
たとえば、どうしてもマックが食べたい日にはこんな感じ
- 朝:豆腐150g(84kcal)
- 昼:てりやきチキンフィレオ+ポテトM+ゼロコーラ(907kcal)
- 夜:餃子7個+ご飯100g(359kcal)
合計 1,350kcal といった形で、カロリーを調整しながら好きなものも楽しむようにしていました。
もし母乳育児中なら、それだけで1日500kcal前後を消費すると言われています。だからこそ、焦って食事を減らしすぎず、まずは「記録して自分の食生活を見直すこと」から始めるのがおすすめです。
② ながら運動できる「ステッパー」
赤ちゃんのお世話が中心の生活だと、なかなか外に出て歩く時間をつくるのは難しいですよね。
私も「真夏の暑い日や天気が悪い日は、子どもとの外出が全然できない…」と悩んでいたのですが、そんなときに役立ったのが室内で使えるステッパーでした。
ステッパーなら、赤ちゃんをそばで見ながら踏むことができるので安心。
テレビを見ながらできる“ながら運動”なので、気づけば毎日3,000〜4,000歩(約45〜60分)を習慣化できました。



私の場合、抱っこじゃないと寝ない子だったので、スリング(コニーの抱っこ紐)に入れてステッパーを踏んでいました。寝かしつけをしながら運動できて一石二鳥!
無理に外に出なくても、家の中で有酸素運動ができるのは本当に大きなメリットです。
※ただし、帝王切開の傷がまだ痛む時期に動きすぎると逆に負担になることもあります。痛みや違和感があるうちは無理せず、医師に確認してから取り入れるようにしてください。
実際に私が愛用しているのは「エアロライフ サイドステッパー」。
詳しい使い方や、ステッパーで−10kgを達成できた経緯は、別記事でまとめています。


③ 全身運動でダイエット効率アップ「フィットボクシング」
リズムに合わせてパンチやダッキング(しゃがむ動作)を繰り返す「フィットボクシング」は、室内でできる有酸素運動。全身を使うので消費カロリーが高く、ダイエット効率をぐんと上げてくれます。



私は週2回、1回20分ほど続けていますが、それだけで約150~200kcalを消費でき、体重の減少が早くなりました。
さらに、目的や体調に合わせて自動でメニューを提案してくれるから、わざわざ考える必要もなし。YouTubeのエクササイズ動画のように「探す手間」もなく、やりたい時にすぐ始められるのも大きな魅力です。
詳しい効果や続けやすい理由については、こちらの記事で紹介しています。


④ 産後整体(回数券がおすすめ)
もともと産後整体には、肩こりや腰痛を緩和したい、そして産後の体型を戻したいという目的で通い始めました。
施術を受ける中で「骨盤まわりを戻すには、整体だけでなく体脂肪も減らさないといけない」と教えてもらい、本格的にダイエットをスタート。毎回体重測定があるので「褒められたい!」という気持ちがモチベーションになり、自然とダイエットにも力が入りました。骨盤まわりを整えてもらったおかげで、妊娠前には入らなかったズボンが履けるようになったのも大きな変化です。
さらに、整体に通う時間は「育児だけの毎日」から少し離れて、自分の体にじっくり向き合えるリフレッシュのひとときにもなりました。ママはどうしても自分を後回しにしてしまいがちですが、こうした“自分を大切にする時間”をつくることが、ダイエットや健康を続けるための大切なポイントだと感じます。
詳しくは、こちらの記事で紹介しています


特に帝王切開の傷にあたって痛みを感じる場合は、無理に使う必要はありません。違和感を我慢して着けるとストレスになって逆効果になるので、自分の体と相談しながら決めてOK。私の場合、ガードルは使用せず、ダイエットと産後整体で骨盤周りを戻すことができました。
帝王切開だった私のダイエット実体験
2024年9月から2025年9月までの体重のグラフです。


2024年4月|緊急帝王切開で出産
緊急帝王切開で無事に出産。でも、しばらくは体の回復に精一杯でした。
母乳育児をしていたのに、体重はまったく減らず…気がつけば妊娠前よりもプラス1キロ。
当時は、1日2200kcal以上は食べていたと思います。
体重は65kg、体脂肪率は40%。「さすがにこのままじゃまずいかも」と思いつつも、「帝王切開の傷が痛くなくなるまでは、まだダイエットはしなくてもいいかな」と、どこかのんびり構えていました。
2024年9月|産後整体スタート
産後5ヶ月。帝王切開のキズの痛みもほとんど気にならなくなってきた頃、気分転換もかねて、2週間に1回のペースで産後整体に通い始めました。
最初は「妊娠前のズボンが履けるようになればいいな」くらいの軽い気持ち。
でも整体では毎回体重を測るうえに、体の状態や生活習慣についても詳しく聞かれるんです。
そのうちに「次までに少しでも体重を減らしておかないと…」と焦りが出てきて、「産後ダイエット、やっぱりちゃんとやらなきゃダメかも」と、ようやく現実を直視し始めました。
2024年10月|極端なダイエットで空回り
整体で体重を量るたびに「もっと早く結果を出さなきゃ」と焦る気持ちが強くなり、私は一気に極端なダイエットに走ってしまいました。
鶏胸肉とサラダだけの食事を何日も続けたり、炭水化物をほとんどカットしてみたり…。
とにかく「早く痩せたい」という気持ちばかりが先走って、体に必要な栄養のことなんて考えていませんでした。
当然ながら、そんな無理なやり方では体重はほとんど変わらず、むしろ空腹感やストレスが増すばかり。
イライラしたり、甘いものをドカ食いしたくなったりする日もありました。
整体の先生からも「それは極端すぎるよ」とやんわり注意されて、ようやく間違えたダイエット方法だったと気づけました。
2024年11月|カロリー管理とお散歩をスタート
極端なダイエットで挫折した10月を経て、「やっぱり続けられる方法じゃないと意味がない」と気持ちを切り替えました。
まず取り入れたのは、カロリー管理アプリ。(カロミル)
「全部記録するなんて面倒そう…」と思っていたけれど、やってみると意外と楽しくて。
ゲーム感覚で1日1600kcal以内を目標に、食事内容を少しずつ調整していくことが習慣になりました。
運動は、天気のいい日は赤ちゃんをベビーカーに乗せて近所をお散歩。
「運動しなきゃ!」と気負うのではなく、「ついでに外の空気を吸おう」くらいの気軽さが、自分にはちょうど合っていたんだと思います。
雨の日や暑い日には、家の中でステッパーを使って体を動かすようにしました。
食事と運動のバランスを無理なく整えられたことで、体重にも少しずつ変化が。
「ちゃんとやれば結果は出るんだ」と実感できたことで、大きな一歩を踏み出せた気がしました。
2024年12月|運動の習慣化とタンパク質意識
カロリー管理とお散歩に慣れてきた頃、「もう少し体を動かしたい」と思い、週2回・20分ほどのSwitch「フィットボクシング」を始めました。
育児の合間にできて、自宅で完結するからハードルも低く、私にとって続けやすい運動方法でした。
最初は動くだけで息が上がっていましたが、続けるうちに体が慣れ、「今日はもう少しできるかも」と思える瞬間が増加。リズムに乗って楽しめることも、三日坊主にならなかった理由のひとつでした。
同時に、食事への意識も変化。
それまでは「カロリーを抑えること」ばかり考えていましたが、この頃から「タンパク質をしっかり摂ること」の大切さに気づきました。鶏胸肉や豆腐、プロテインを取り入れ、栄養バランスも意識するように。
その結果、体重が減るだけでなく“脂肪が落ちて体が引き締まる”実感が出てきました。
月に1.5kgずつ、無理なく減量を続けられ、「やっと自分に合った方法を見つけられた」と思えた、大きな転機となりました。
現在(2025年9月)|−10キロ達成!
ダイエットを始めて約半年。
正直、ずっと順調だったわけではありません。
カロリー管理アプリの記録をやめてしまった時期もあったし、運動も週に2〜3回できればいい方。
育児や体調によっては、まったく動けない週もありました。
それでも、「完璧にやらなきゃ」と思い詰めすぎず、自分のペースでコツコツ続けてこれたのが、今回リバウンドせずにここまで来られた理由かもしれません。
今の体重は55kg、体脂肪率は32%。
ピーク時と比べて、体重は−10kg、体脂肪率は-8%と下がってきました。
数字だけ見ればまだまだ目標途中だけど、鏡に映る自分の変化や、着られる服の幅が広がったこと、ちょっと動いても疲れにくくなった体力…そういう日々の小さな「できた」の積み重ねが、今はとても嬉しいです。
まとめ|帝王切開後のダイエットは「無理なくグッズ活用」がカギ
帝王切開後のダイエットは、まずは体を休めながら“できることから”始めるのが大切です。
- 食事の記録で「食べすぎていないか」を意識する
- 軽いお散歩やステッパーで体を動かす
- フィットボクシングなど全身運動で続けられる運動にステップアップ。
この流れなら無理なく続けられるし、少しずつ結果もついてきます。
「頑張りすぎる」よりも「気持ちよく続けられる」ことを優先して、自分に合ったグッズを取り入れていくことが、帝王切開後のダイエット成功のカギです。