「母乳育児をしていれば、自然と体重は落ちるよ」
妊娠中から何度も聞いていたこの言葉を、私はすっかり信じていました。
実際、母乳育児は1日約500kcal消費すると言われています。
だから産後は、特別なことをしなくても体重は元に戻るものだと思っていたんです。
ところが現実は真逆でした。
臨月までに+13kg増えた体重は、産後もほとんど減らず。
それどころか、母乳をあげているのに体重計の数字はじわじわ増えていきました。
「え、なんで?」 「母乳なのに痩せないのって、私だけ?」
体重計の前で立ち尽くしては、ため息をつく毎日。
この記事では、そんな私が母乳育児中でも痩せなかった理由と、遠回りしながらたどり着いた産後ダイエットの改善法、そして1年で−11kgまで体重を落とせた過程をまとめています。
母乳育児中なのに体重がなかなか変わらず、不安を感じている方にとって、
私の体験が何かのヒントになれば幸いです。
母乳育児=痩せる、と思い込んでいた産後の現実
母乳育児をしているのに体重が減らない。この悩みは、実は私だけではありませんでした。
授乳中は確かにエネルギーを消費しますが、その一方で
- 喉が渇いてジュースなどの甘い飲み物を飲みすぎる
- 「母乳をあげているから大丈夫」と食事量が増える
- 寝不足やストレスで間食が増える
といった理由で、消費より摂取が上回ってしまうことも多いんです。
さらに産後は、思うように体を動かせないのも現実でした。
赤ちゃんのお世話で一日があっという間に終わり、まとまった運動時間は取れず、夜は疲れ切って「今日はもういいや…」の繰り返し。
外に出ようにも、授乳やオムツ替えのタイミングを考えると腰が重く、結局ほとんど動かない日も珍しくありませんでした。
私自身、まさにこの状態でした。
「母乳育児中=太らない」という思い込みがあったからこそ、食事量も運動量も見直す発想すら持てなかったんです。
もっと早く知りたかった!産後ダイエットの失敗談(NG集)
極端な食事制限で、心も体もボロボロに
体重が減らない焦りから、私が最初に手を出したのは極端な食事制限でした。
晩ご飯は野菜とゆで卵だけ。
「今日は我慢できた」「これなら痩せるはず」と、その場では達成感がありました。
実際に食べてた食事(これは続かない…)

でも、空腹と寝不足が重なると、気持ちに余裕がなくなっていきます。
ちょっとしたことでイライラしたり、何もかもがしんどく感じたり…。
その反動で、夜中にお菓子を食べてしまい、「またやってしまった…」と自己嫌悪。
自分では食べていない“つもり”でも、
実際は我慢できず間食してしまったせいで、体重は全く変わらず。
食事記録をしていなかった当時は、その事実にまったく気づけなかったんです。
今ならはっきり分かります。
偏った食事制限は、続かないうえに、体にも心にも大きな負担をかけるだけ。
もし仮に続けられたとしても、
- 筋肉量は大きく減る
- 脂肪は思ったほど減らない
- 肌や髪はボロボロ
- 気持ちは不安定になる
そんな未来しかありませんでした。
だから今は、「極端な食事制限だけは絶対におすすめしない」と断言できます。
頑張った気になるだけの運動
「とにかく動かなきゃ」と思い、YouTubeの宅トレ動画にも挑戦しました。
賃貸でもできる、飛ばないダンス。
基礎代謝が上がるストレッチ。
産後ママ向けの10分エクササイズ。
色々試しましたが、正直なところ消費カロリーはほとんど意識していませんでした。
あとから知ったのですが、こういった動画は体重や強度にもよりますが、
10分で消費できるカロリーはせいぜい50kcalあるかどうか。
アルフォート1枚で簡単に帳消しになる数字です( ;∀;)
動画を1本やっただけで「今日は運動した!」と満足し、その日はもう終了。
結果が出ないのは、今思えば当然でした。
このとき初めて、
「好きなものを食べたいなら、それに見合う運動量が必要なんだ」
という現実に気づかされました。
最初から全部頑張りすぎていた
食事も運動も意識し始めた頃、私はとにかく結果を急いでいました。
ご飯は○g、鶏むね肉は○g。
カロリーを細かく計算し、
運動も「やる気があるうちに」と1時間みっちり。
でも、自宅保育をしながらその生活を毎日続けるのは、正直かなり無理がありました。
数日頑張ったあと、
「今日はもういいや」「めんどくさい…」
と一気にやらなくなる。
この繰り返しで、自己嫌悪だけが積み重なっていきました。
当時は知りませんでしたが、
ダイエットは半年〜1年かけて取り組むもの。
そのほうがリバウンドしにくく、心と体の健康も守れます。
長い目で成功させるには、
「続けられる食事」と「続けられる運動」を選ぶことが何より大切でした。
体重計に振り回される毎日
さらに追い打ちをかけたのが、毎日の体重測定でした。
前日より100g増えただけで落ち込み、
「こんなに頑張ってるのに意味がない」と投げやりになって食べすぎることも。
でも、産後の体重は
- 水分量
- ホルモンバランス(生理前や生理中)
こうした影響で、簡単に増減します。
特に生理前は体が水分をため込みやすく、体重が落ちにくい時期。
そんな基本的なことも知らず、
私は体重計の数字だけを見て、自分を責め続けていました。
今思えば、一番大切なのは体重の数字ではなく、見た目の変化。
でも当時の私は、そのことにまったく気づけていなかったんです。
自宅保育中でもできた!産後ダイエットの成功方法
カロリーを見える化して、無理な制限をやめた
「なんとなく食べているだけでは、全然痩せない…」
これ、私が産後ダイエットで最も痛感したことです。
そこで役立ったのが、カロリー記録アプリ「カロミル」。
- 毎日の食事をサクッと記録できる
- 1日の摂取カロリーや栄養バランスをグラフで確認できる
- カロリーの範囲内で食べたいものを調節できる
この「見える化」によって、極端な食事制限をせずとも調整できるようになりました。
- 朝:豆腐150g(84kcal)
- 昼:てりやきチキンフィレオ+ポテトM+ゼロコーラ(907kcal)
- 夜:餃子7個+ご飯100g(359kcal)
これで合計1,350kcalといった感じで、カロリーを調整しながら食べていました。
ストレスをためずに楽しみつつ食事管理できるので、無理なく続けられたんです。
続けられる運動に切り替えた
まずは、ベビーカーでスーパーまで片道20分のお買い物からスタート。
スーパーでの滞在時間も合わせて、1時間ほどの外出になり、
自宅保育で何をして過ごそうか迷いがちな私にとって、気分転換にも時間の有効活用にもなりました。
6月に入り暑くなってお散歩が減ったタイミングからは、
隙間時間でステッパーを踏み、休日はフィットボクシングを日課に。
この2つの運動に切り替えてから、体重がみるみる減少。
ダイエット開始から10か月たった今でも続けられるほど、継続しやすい運動です。
自宅保育中におすすめの運動を紹介しています!


タンパク質を体重×1〜1.5gとって筋肉量をキープ
私は毎日体重×1〜1.5gを意識して摂取し、半年で
- 体重:62.8kg → 56.6kg(−6.2kg)
- 体脂肪率:38.6% → 32.1%(−6.5%)
- 筋肉量:キープ
という結果を達成できました。
数字も大事ですが、やはり見た目が一番のゴール。
特にお腹の浮き輪腹をなくすには、筋肉を減らさずに脂肪だけ落とすことが鍵です。


1年で−11kgできた今、失敗だらけだった私が伝えたいこと
産後ダイエットで一番つらかったのは、「頑張っているのに結果が出ない」ことでした。
でも今振り返ると、間違っていたのは努力の量ではなく、方向だったと思います。
極端な食事制限やハードな運動よりも、
- 自分の食事量を把握すること
- 続けられる運動を選ぶこと
- 数字に振り回されすぎないこと
この3つを意識するだけで、体も気持ちも少しずつ変わっていきました。
もし今、「母乳育児しているのに痩せない」「何をしてもうまくいかない」と感じているなら、焦らなくて大丈夫です。
あなたのペースで、できることから一つずつ積み重ねていけば、必ず変化は見えてきます。




