帝王切開のあと、病院でアトファインを処方されて「とりあえずこれを貼っておけばいいのか」と思っていませんか?
実は、傷跡とケアに使えるテープには アトファイン以外にもいくつか種類 があり、
素材によって肌への刺激や仕上がりに違いがあります。
私も最初はアトファインをずっと貼っていましたが、
途中でかゆみが出てしまい、別のシリコンテープに変えたことでかゆみと赤みが落ち着いてきた経験があります。
この記事では、
そんな「帝王切開の傷跡テープ」について、
- どうしてテープを貼ると傷がきれいに治るのか
- アクリル・シリコン・ジェルの違いと特徴
- どれくらいの期間貼り続けるのがいいのか
を、実体験を交えながら分かりやすく紹介します。
帝王切開の傷あとテープとは?傷がきれいに治る理由
帝王切開のあとに貼る「傷跡テープ」は、
傷口を保護しながら、できるだけきれいに治すためのケアアイテムです。
お腹の傷は、見た目以上にデリケート。
下着やズボンのゴムが当たったり、乾燥したりすることで、思っている以上に刺激を受けやすくなります。
- 摩擦や乾燥、紫外線などの外部刺激から皮膚を守る
- 皮膚の動きを抑えて、傷口が広がらないようにする
- 適度な圧をかけて、赤く盛り上がるケロイドを防ぐ
病院でアトファインなどが処方されるのも、
「傷跡をなるべく目立たせずに治す」ためのサポートケアの一環なんです。
帝王切開の傷は、時間が経つと自然に閉じていきます。
ただ、日常の動作でお腹の皮膚が引っ張られると、傷口が少しずつ広がろうとすることがあります。
たとえば、立ち上がる・赤ちゃんを抱き上げる・くしゃみをするなど、
何気ない動きでもお腹の皮膚は伸び縮みしています。
そのたびに皮膚の下で引っ張り合いが起き、傷あとが太く残ったり、盛り上がったりしやすくなるのです。
そこで役立つのが「傷跡テープ」。
テープが皮膚の動きをやさしく支えてくれることで、
傷口への余計な負担を減らし、線が細く、目立ちにくい傷あとになるようサポートしてくれます。
さらに、テープで覆うことで乾燥を防ぎ、外部刺激もカット。
湿潤環境が保たれることで、皮膚の再生もスムーズに進みます。
つまり、傷跡テープは
「外から守る」と「中で整える」両方のケアをしてくれる、帝王切開ママの強い味方なんです。
傷テープの種類と素材ごとの特徴・メリット・デメリット
帝王切開後の傷ケアテープには、いくつか種類があります。
素材によって「肌への優しさ」や「目的(保護・ケア)」が少しずつ違うんです。
ここでは代表的な3種類を紹介します。
不織布テープ(例:アトファインなど)
素材: 不織布+アクリル系粘着剤
特徴: 医療現場でも使われる固定テープタイプ。紙よりも柔らかく伸縮性があり、体の動きにもフィットします。通気性が高く、貼りっぱなしでもムレにくいのが特徴です。
- 入浴後5日たっても剥がれず、しっかり密着
- 傷あとが透けにくく、自然な肌色で目立ちにくい
- 動きにも強く、つっぱり感が少ない
- 薄いテープで、貼っていない部分との段差がほぼなく快適
「お風呂に入っても全く剥がれない」
「貼っている感覚がないくらい軽い」
など、“密着力と自然な仕上がり”を評価する声が多く見られます。
- 体質によってはかゆみ・赤みが強く出る場合も
→「掻きむしりたくなるほどのかゆみが出た」という声もあり、肌が敏感な人は注意が必要 - 素材がしっかりしているぶん、価格がやや高め
「密着力はあるけど、肌に合わなかった」「値段が少し高い」という口コミも見られました。
- 「とりあえず傷をしっかり保護したい」
- 「肌が比較的強めで、かぶれにくい」
アトファインは、抜糸直後〜皮膚が落ち着くまでの“初期ケア期”に使われることが多い傷あとテープです。
貼ることで、傷口の動きを抑え、傷が広がるのを防ぎます。
かゆみや赤みが出るかは人それぞれ。肌に違和感を感じたらすぐ使用を中止しましょう。
アトファインは傷あとテープの“王道”アイテム。
肌トラブルがなければ1週間ほど貼りっぱなしでもOKなので、貼り替えの手間が少なく、無理なく継続できます。
シリコンテープ(例:傷跡ケアテープ 帝王切開用など)
素材: 医療用シリコン粘着剤+やわらかいフィルム
特徴: 敏感肌向けの低刺激タイプ。保湿力が高く、傷あとを目立たせないケアを目的に使われます。
アトファインでかぶれてしまった人や、乾燥肌タイプの人に人気です。
- ストレッチ性のあるやわらか素材で、動いても傷を引っ張らない
- シリコンがぴたっと密着し、剥がれにくく刺激が少ない
- 不織布テープではかぶれていた人も「かゆくならなかった」との声多数
- 保湿効果で、赤みや盛り上がりが落ち着いたという口コミも
- 切れ目入りや手で切れるタイプが多く、扱いやすい
- 1ロールにたっぷり入っていて、貼り替えがしやすく衛生的&コスパ◎
実際の口コミでは
「不織布では痒くて仕方なかったのが嘘みたいに改善した」
「ケロイド気味だった部分の色味が落ち着いた」
「薄くて柔らかく、剥がすときも痛くない」
など、“肌への優しさ”と“使いやすさ”が高く評価されています。
- 粘着力が弱めで、汗をかくと剥がれやすい
- 「かぶれた」「肌に合わなかった」という声も一部あり
- 1日1回の貼り替えが必要で、手間がかかる
- 傷が完全に塞がる前に貼ると、治りを遅らせるおそれあり
- シリコン特有の光沢があり、目立ちやすいと感じる人も
「完全に乾いていない傷口には向かない」「粘着力が弱くて朝には剥がれていた」といった声もあり、使用タイミングと肌質に合うかの確認が大切です。
- 「アトファインでかぶれた」
- 「コスパがいいものを使用したい」
コスパがよく、肌トラブルの少ないタイプを選びたい人におすすめ。
保湿しながらやさしくケアできるため、傷口がふさがったあとの“治りかけ期(術後2〜3週間〜)のケア”に最適です。
シリコンゲルシート(例:レディケアなど)
素材: 医療用シリコン+ゲルポリマー
特徴: 保湿しながら皮膚の回復を助けるタイプ。湿潤環境を保つことで乾燥やつっぱりを防ぎ、皮膚の盛り上がり(肥厚性瘢痕)やケロイドの予防効果が高いといわれています。
- 傷口の治癒をサポートし、肥厚性瘢痕やケロイドを防ぐ
- 繰り返し洗って使えるのでコスパが良い
- 厚みがある分、傷に当たっても安心感がある
- お風呂で洗って再利用でき、メンテナンスも簡単
「洗っても粘着力が落ちず密着してくれる」
「痛みが残る時期も厚みがあって安心できた」
「毎日洗って乾かすだけで長く使える」
といった声が多く、“丁寧にケアを続けたい人”に向いています。
- 粘着力が弱く、動くとズレやすい
- 汚れや皮脂が付きやすく、ケアに手間がかかる
- 端が厚めで、衣類に擦れると違和感を感じることも
「粘着力が落ちてくるのでショーツで押さえて使っている」
「洗っても皮脂汚れが取りきれないのが悩み」
といった口コミも見られます。
- ケロイド・皮膚の盛り上がり(肥厚性瘢痕)が気になる人
- こまめな手入れが苦にならない人
シリコンゲルシート(レディケア)は、抜糸直後など皮膚が閉じたタイミングから使えるケアアイテムです。
長期的に使うことで、ケロイドや肥厚性瘢痕の予防にもつながります。
いつまで貼り続けるのがいい?期間の目安
帝王切開の傷ケアは、抜糸後〜半年〜1年ほど継続するのが理想的です。
傷は表面がふさがっても、内部ではゆっくりと修復が進んでいるため、
早くても3か月までは継続してケアをすることをおすすめします。
貼り続けたい期間の目安
- 傷が赤い・かゆい・盛り上がっている間は、引き続きテープで保護
- 半年〜1年を目安に、傷の色や盛り上がりが落ち着いたら終了を検討
- かゆみ・かぶれなどの肌トラブルが出たら素材変更を
医師に相談しながら、肌の状態に合ったケアを続けることが大切です。
私の体験談|アトファイン→シリコンテープに切り替えて正解だった話
退院後すぐは、病院で処方されたアトファインを使用していました。
しかし貼りっぱなしにしていたところ、かゆみと赤みが出てしまい、
一部がケロイドのように盛り上がってきたことも。
そこで、産院の医師に相談し、抜糸後1週間(産後2週間ごろ)から
薄型のシリコンテープに切り替えることに。
結果、肌トラブルが減り、1日1回の貼り替えで清潔・快適に過ごせました。
その後も産後半年ごろまで継続使用し、今では傷あとも目立たなくなっています。
こちらの記事もおすすめ


まとめ|自分の肌に合うテープで、無理なく続けることが大切
帝王切開の傷あとケアは、「清潔」「保湿」「刺激を避ける」の3つが基本です。
どんなに優れたテープでも、かゆみや違和感を我慢して使い続けるのは逆効果。
肌の状態に合わせて、素材を変えながら無理なく続けていくことが、きれいな治りにつながります。
不織布テープ(例:アトファインなど)
抜糸直後から使える、帝王切開後の定番ケアテープ。
通気性が高く、貼りっぱなしでもムレにくいのが特徴です。
肌に合えば長期間の使用もOK。
シリコンテープ(例:傷跡ケアテープ 帝王切開用など)
敏感肌さんや、アトファインでかぶれた人向け。
保湿しながら赤みや皮膚の盛り上がり(肥厚性瘢痕)を防ぎます。
メーカーによって貼り替え頻度は異なりますが、肌状態に合わせて清潔に保つのがポイントです。
シリコンゲルシート(例:レディケアなど)
抜糸後すぐから使えるタイプもある、厚みのあるケアシート。
保湿と密着により、皮膚の盛り上がり(肥厚性瘢痕)やケロイドの予防をサポートします。
洗って繰り返し使えるため、コスパがよく長期ケアにもぴったりです。

テープケアは“毎日の小さな積み重ね”があとに差をつけるケア方法です。
焦らず、自分の肌に合う方法を見つけていきましょう。











