育休を1年取得したあと、やむを得ない事情で2025年4月に退職することになりました。
「この先どうしよう」「すぐに働けるわけじゃないし、でも何もしないわけにもいかない」——
そんなふうに悩みながら、失業保険の手続きをしてみることにしました。
でも正直、最初はとても不安でした。
「ハローワークって、なんだか難しそう」
「子連れで行っていいの?」
「泣いたら迷惑にならないかな…」
そんなモヤモヤを抱えつつ、調べてみると——
子育て中の人をサポートする「マザーズコーナー」という存在を知ったんです。
実際に利用してみると、
「子育てママへのサポートがしっかりあるんだ」と安心できたし、
何より、相談にのってくれるスタッフの方の温かい対応に、安心感をもらえました。
この記事では、私が失業保険の手続きをしたときの流れや、
マザーズコーナーでの体験をもとに、リアルな情報をまとめています。
1|失業保険の手続きってどうするの?私が準備したものと流れ
2025年6月中旬、失業保険の手続きをするためにハローワークへ行きました。
子どもは夫が有給を取って自宅で見てくれたので、安心して手続きに集中できました。
1-1|準備したもの
- 離職票1と2
退職した会社から送られてきた大切な書類。手続きには必須です。 - マイナンバーカード
これを持っていれば、証明写真の提出が不要になるのでとても便利でした。
1-2|手続きの流れと所要時間
受付で書類を提出し、失業保険の申請と求職登録を一緒に行いました。
手続き自体は約2時間半ほどかかりましたが、これは私の場合、育休を1年取得した後で失業保険の手続きをしたため、「手続きの権利があるかどうか」の確認など通常よりも慎重な審査が必要だったためです。
もちろん状況によって所要時間は変わりますが、私のケースでは時間に余裕を持って予定を組むことをおすすめします。
実際に子どもを連れて行くよりは、家族に預けるか託児サービスを利用するほうがスムーズに進みやすいです。
1-3|その場で雇用保険説明会と今後の認定日の日程がわかる
手続きが終わると、その場で雇用保険説明会の日程と、今後の失業認定日のスケジュールが案内されました。
私の場合、雇用保険説明会は平日午後に約2時間、ハローワークとは別の会場で実施される形式でした。
そのため、ハローワークの託児サービスは利用できず、夫に育休を取ってもらって参加することに。
また、認定日は「失業保険の手続きをした曜日」で固定されるため、事前に託児サービスのある曜日を確認してからハローワークに行くのがおすすめです。
そうすることで、今後の認定日も託児が使える曜日に設定され、子連れでの通所がしやすくなります。
2|マザーズコーナーってどんなところ?利用できるサポート内容
私が通っているハローワークには、「マザーズコーナー」という子育て中の方向けの専用窓口があります。
求職登録をしたあと、受付で「マザーズコーナーを利用したい」と伝えると、専用の番号札がもらえて、一般の窓口よりも早めに対応してもらえる場合もあるので、子連れにはとてもありがたい仕組みです。
※設備の内容や利用条件は地域によって異なるので、事前に最寄りのハローワークで確認しておくと安心です。
2-1|キッズスペース・見守り対応あり
- キッズスペース完備(※混雑時は利用制限あり)
- 生後6か月〜3歳までの子どもを対象に、見守り保育(原則水曜日 10:00〜15:00)もあり
- 人数制限があるため、時間に余裕を持って来所するのがおすすめ
2-2|セミナーで就職準備もサポート(完全予約制)
- 子育て中の方やブランクのある方向けに「再就職準備セミナー」「面接準備セミナー」などを実施
- 月に1回程度の開催なので、気になるものは早めの予約が◎
2-3|マンツーマンでの就職支援(完全予約制)
- 応募書類の添削、面接練習などの個別支援あり
- 子育て後のブランクや不安に寄り添った丁寧なサポートで、ひとりで悩まず相談できる安心感あり
2-4|オンライン職業相談にも対応(完全予約制)
- 小さい子どもがいる、自宅で相談したい方にはZOOMでの相談も可能
- ハローワークでマイページを持っていて(求職登録済み)、環境が整っていれば自宅でも相談OK!
2-5|子育てと両立しやすい仕事の紹介
- 「子育て応援求人」を扱っていて、窓口での相談・紹介も対応
- 時短勤務や扶養内パートなど、自分の条件に合った仕事を探しやすい
3|希望があいまいでも大丈夫。マザーズコーナーの職業相談で感じた安心感
失業認定日に職業相談も受けました。
このとき対応してくださったのは、マザーズコーナーの女性相談員さん。
第一印象からとても丁寧で話しやすく、緊張していた気持ちが少しずつほぐれていきました。
3-1|はっきり決まっていなくても大丈夫
私は「働きたい職種がはっきり決まっていないけれど、時間帯やお休みの希望はある」という状態でした。
正直、「こんなふわっとした相談で大丈夫かな…?」と不安だったのですが、
嫌な顔をされるどころか、「それなら、こういう働き方はどうですか?」と、
希望条件に合った求人をいくつか丁寧に紹介してくださいました。
3-2|条件だけじゃない。「今後のキャリア」まで一緒に考えてくれた
さらに驚いたのが、時間や条件だけでなく、「この先どんな働き方をしたいか」まで一緒に考えてくれたこと。
「今すぐ働けること」だけではなく、
「将来、どんな働き方を目指したいか」という視点でもアドバイスをもらえたのが、すごく心強かったです。
「自分に合った仕事ってなんだろう」
「子育てとどう両立していけるだろう」
そんな漠然とした不安にも、親身になって耳を傾けてくれました。
「職業相談=とにかく仕事を紹介されるだけ」だと思っていた私にとって、
こうして一人の相談者としてじっくり向き合ってくれる時間は、とても貴重なものになりました。
4|私のスケジュールと、活動実績クリアの工夫
ここでは、私が実際にたどったスケジュールと、活動実績をどうやってクリアしたかをご紹介します。
4-1|実際のスケジュール(2025年)
時期 | 内容 |
---|---|
6月中旬 | ハローワークで失業保険の手続き・求職登録 |
7月初旬 | 雇用保険説明会(平日午後/約2時間)※会場がハローワークとは別だったため、夫に育休を取ってもらって参加 |
7月中旬〜11月中旬 | 毎月1回、水曜日に失業認定日(全5回) マザーズコーナーの託児を利用 |
※認定日は「最初にハローワークに行った曜日」で固定されるため、
託児サービスがある曜日を事前に確認してから手続きに行くのがおすすめです。
4-2|活動実績のクリア方法
失業認定日ごとに、少なくとも2回の「求職活動実績」が必要です。
私が実際に行ったのは、以下の2つです。
- ハローワーク(マザーズコーナー)での職業相談
希望の条件や働き方について相談し、求人を紹介してもらいました。 - ハローワークのセミナーや民間のオンラインセミナーに参加
内容や開催団体によっては、活動実績として認められる場合があります。
※民間のオンラインセミナーは、申し込み画面のスクショや参加証明メールの保存がおすすめです!
4-3|振り込みタイミングは?
失業認定日からおおよそ1週間ほどで指定口座に振り込まれます。
初回は特にタイムラグがあるので、家計的に余裕を持っておくと安心です。
5|「ひとりで悩まず、まずは行ってみてほしい」
私は正直、ハローワークは冷たくて事務的なイメージを持っていました。
でも実際にマザーズコーナーを利用してみると、想像以上にあたたかくて、
話をじっくり聞いてもらい、『これから先もいろいろ不安はあるけど、ひとりで抱え込まなくて大丈夫ですよ』と温かく声をかけてもらえて、心がふっと軽くなりました。
子育てをしながらこれからの働き方に悩んでいる方も、きっと同じような不安や心配があると思います。
そんな時は、どうかひとりで抱え込まずに、まずはハローワークのマザーズコーナーに足を運んでみてほしいです。
マザーズコーナーがあるから、子どもがいても安心して相談できる場所があります。
あなたの気持ちに寄り添いながら、一緒に次の一歩を考えてくれますよ。
不安な気持ちを少しでも軽くして、笑顔で新しいスタートを切るための力になれば嬉しいです。