1|はじまりは“夫の歯痛”から。4年ぶりに歯医者へ
4年ぶりに歯医者に行った理由は、まさかの“夫の歯痛”でした。
ある朝、夫が突然「歯が痛い…」と半泣きで起きてきて。
そのまま仕事を休んで、急いで歯医者さんへ。
診断は知覚過敏だったんですが、ついでに虫歯も見つかったと聞いて…
「え、うちの人が虫歯なら、私もあるんじゃ?」と急に不安に。
考えてみたら、私はここ4年ほど歯医者に行ってなくて。
痛みはないけど、産後は体のあちこちが変わるし、歯も例外じゃないかも。
そんなわけで、重い腰を上げて歯科検診に行ってみました。
2|虫歯はゼロ。でも「グレーゾーンの歯」が3本!
結果的には、虫歯はゼロ!
ひとまずホッとしたんですが、「この歯は注意して磨いてくださいね」と言われた歯が3本ありました。
“今は治療しなくていいけど、油断すると危ない”という、まさにグレーゾーン。
さらに、歯石がかなりたまっていて、「歯周病の原因になるから取りましょう」とその場で除去してもらうことに。
歯石って、歯ブラシでは取れないらしくて、
「虫歯がなくても、こんなに汚れがたまってたんだ…」と正直ちょっとショックでした。
でも、こうして気づけたのはラッキーだったなと。
痛みがなくても油断せず、定期的にチェックしてもらうことの大切さを改めて実感しました。
3|産後の歯に起こる変化とは?
産後って、自分のことはつい後回しになりがちだけど、実はお口の中にもいろんな変化が起きやすい時期なんです。
私自身、今回の検診で歯石がたまっていたことにもびっくりしたし、「産後の歯って本当に大事なんだな」と実感しました。
では、具体的にどんな変化があるのかというと…
3-1|ホルモンバランスの影響で、歯ぐきが弱くなる
妊娠中〜産後にかけて、女性ホルモンのバランスが大きく変化します。
このホルモンの変動によって、歯ぐきが炎症を起こしやすくなったり、出血しやすくなったりするんです。
実際に、妊娠中は「妊娠性歯肉炎」と呼ばれる症状が出ることも。
出産後もすぐに体が元に戻るわけではないので、産後しばらくは歯ぐきが敏感な状態が続くと考えたほうがよさそうです。
3-2|授乳や疲労で、ケアが後回しになりがち
赤ちゃん中心の生活で、毎日バタバタ。
日中の歯磨きや寝る前の歯磨きをサッと終わらせちゃうことありますよね(私も…)。
また、睡眠不足やストレスによって免疫力が下がると、歯ぐきの炎症やトラブルが起きやすくなります。
「なんか最近、歯がしみるかも…」とか「歯ぐきがちょっと腫れてる?」と感じても、
「産後だし、寝不足や疲れのせいかな」と思ってスルーしてしまいがち。
でも実はそれ、歯や歯ぐきからの“トラブルのサイン”かもしれません。
3-3|ミネラル不足・唾液の減少も関係している
授乳中は、母体からたくさんの栄養が出ていきます。
特にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが不足しがちで、これは骨や歯の健康にも影響します。
また、ストレスや睡眠不足、ホルモン変化の影響で唾液の量が減ることも。
唾液には、口の中を清潔に保つ役割があるので、減ると虫歯や歯周病のリスクが高まる原因に。
4|赤ちゃんにも影響あるってホント?
実は、赤ちゃんの虫歯リスクって、ママやパパの口の中の状態と深く関係しているって知っていましたか?
私も今回、歯医者に行くまでは「虫歯菌がうつるってよく聞くけど、そんなに深刻なの?」くらいの感覚でした。
でも調べてみると、“感染のタイミングや菌の種類”が、将来の虫歯リスクに影響することがわかってきました。
4-1|虫歯菌・歯周病菌はママやパパからうつる
赤ちゃんのお口の中には、生まれた時点では虫歯菌(ミュータンス菌)はいません。
でも、大人とのスキンシップや食事の中で、少しずつ菌がうつっていくんです。
特に、虫歯菌が定着しやすい時期は生後1歳半〜2歳半ごろ(=“感染の窓”と呼ばれる)と言われていて、この時期にどんな菌が入ってくるかで、その後の虫歯リスクが左右されるとも。
4-2|スプーンの共有やキスでも感染することがある
よく言われるのが、
- スプーンや箸の共有
- 食べ物の口移し
- 赤ちゃんの口へのキス
など、唾液が介する行動による菌の感染。
私も、バナナを自分がかじったあとにそのままあげたり、赤ちゃんが「それちょうだい!」ってほしがるときに、自分のスプーンでひとくちあげたりしてて…。
「ダメってわかってても、いちいち分けるのがめんどくさいし…」って思っちゃうこともあるんですよね。
4-3|自分の虫歯リスクを下げること=赤ちゃんの予防になる!
ここが意外と見落としがちなんですが、
ママやパパの口の中が“虫歯になりにくい環境”なら、うつる菌のリスクも自然と下がるんです。
つまり、完璧にスプーン共有をやめられなくても、
- 定期的に歯医者に行く
- 歯磨きやフロスを丁寧にする
- できるときだけでもスプーンを分ける
など、親のケア習慣がそのまま子どもの虫歯予防になるということ。
私もこれまで、「虫歯は生活習慣の問題」って思ってたけど、「菌をどう持ち込むか」っていう視点は初めて知ったかも。
知らずにやってたことをちょっと見直すだけでも、きっと子どもの未来のためになる。
だから私はこれからも、「がんばりすぎない虫歯予防」を意識していこうと思っています。
5|私が気をつけたいこと
今回の検診をきっかけに、「歯ってほんと大事なんだな」と実感しました。
赤ちゃんのためにも、自分のためにも、“今からできること”を少しずつやっていこうと思っています。
5-1|子どもの仕上げ磨き、地味だけどやっぱり大事
毎日の仕上げ磨きって、正直、すごく地味だし、めんどくさいときもあります。
子どもがイヤイヤする日もあって、「今日はまぁいいか…」って思っちゃう日も正直ある。
でも、虫歯になってから通院する方が、もっと大変。
小さいうちに「歯医者=痛い・怖い」がインプットされると、それこそ将来ずっと歯医者嫌いになってしまうかもしれません。
だから、“今だけちょっとがんばる”と思って、仕上げ磨きはコツコツ続けていこうと思っています。
完璧じゃなくても、「続けること」に意味があるから◎
5-2|自分のケアも“無理なく、習慣に”
今回、久しぶりに歯医者に行って、
「歯って、放っておくと一気にガタがくるかも…」とちょっとゾッとしました。
でも、なにも一気にがんばらなくていい。
- 夜の歯磨きを丁寧にする
- 時々フロスを使ってみる
- 半年に1回、検診に行く
このくらいなら、今の私でもできる範囲。
無理なく続けられるペースで、これからも自分の歯と向き合っていきたいと思います。
5-3|スプーン共有は「気づいた時から」見直す
私も、赤ちゃんが食べているものを欲しがったとき、
つい自分のスプーンであげたり、かじったバナナをそのまま渡したりしていました。
「それが絶対ダメ!」って言われると、正直しんどい。
でも、今できる範囲で見直していくだけでも、ちゃんと意味があると思っています。
完璧じゃなくても、
- なるべく口をつけていないほうをあげる
- 最初から取り分けておく
- 気づいたときにすぐ拭いてあげる
そんな少しの工夫でも、将来の虫歯予防につながるはず。
“気づいたときから始める”が、一番の予防になるのかもしれません。
6|産後の歯科検診は、“自分と赤ちゃん”を守る第一歩
「歯が痛くないから大丈夫」と思っていたけれど、
今回の検診で、“自分のケア”が赤ちゃんの虫歯予防にもつながっていると気づきました。
産後はなにかと自分のことが後回しになりがちだけど、
歯科検診は、子どもと自分、両方を守るための大切な時間。
これからも、がんばりすぎず、でも放っておかずに、
私なりのペースでケアを続けていこうと思います。